する?しない?してほしくない?迷惑?一時帰国中の体験入学、どうしよう

帰国後の学校選び

駐在期間中の一大イベントといえば・・・

日本への一時帰国!

おじいちゃんおばあちゃんやお友達との再会、日本の美味しい物を食べたり日本の物を買ったり・・・やりたいことは尽きません。

年に1度、もしくは2,3年に一度の貴重な機会。
限られた時間を有効に使って思い出に残り、後々役に立つような経験をさせてあげたいと思いますよね。そして本帰国後の事も考えて少しでも日本についての理解を深めておけたら。そう思われると思います。

私の周りではお子さんが小学生の場合夏休みの一時帰国の際に日本の小学校で体験入学をするご家庭が多く見受けられます。

帰国後に困らないようあらかじめ少しでも日本の学校について知っておいてほしい

というのが主な理由であるようです。

日本の学校の特徴として子供だけの登下校、体育やプール、給食当番など着替える機会が多いこと、体育座り、教室の掃除、後は日本の学校独特の雰囲気などなど色々あります。

これらの基本的な事を親から口で説明するだけではなく実際に体験しておくことで帰国後のカルチャーショックを軽減できる、クラスから浮くことなく溶け込める、という期待ができます。

とある冊子で一時帰国中に体験入学させたことは?というアンケートで約半数があると答えていました。え、そんなにみんなさせているの⁉と驚きました。

きっとそれだけ帰国後の子供の学校生活に不安を感じる方が多いのでしょう。

体験入学しなかった我が家の理由

私も実際に去年の6月~7月の一時帰国の際には(当時小学校一年生)体験入学をするかどうか迷いました。が、結局しませんでした。

その理由としては以下の通りです。

①入学したばかりでようやくクラスが落ち着いてきた頃に外国からの生徒を受け入れるのは受け入れ側の負担が大きいであろうこと

小学校の先生をしている友人がいます。友人は小学校一年生の担任経験が豊富なのですがやはり最初は子供達が学校生活に慣れてクラスにまとまりがでるまで時間を要し、子供たち自身も苦労しているとの事。一時帰国予定の6月だとGWが明けてしばらく経っている頃ではありますがそれでもまだ海外からの生徒を受け入れる余裕まであるのか、先生や子供たちにとって負担になるのでは、と悩みました。

②子供自身があまり乗り気でなかったこと

これは我が家の子供の性格なのだと思いますが(やや怠け者)、夏休みなのに学校に行くのが嫌、日本では楽しいことをいっぱいしたい、という事のようで”日本の学校行ってみたい!”という反応は返ってきませんでした・・・。

③まだ1年生の段階で体験入学する意義があまり感じられなかった

子供の年齢が低い方がお互いに警戒心が薄いのですんなり馴染みやすい、ということもあるかもしれませんが、例えば来年本帰国したとしたら、案外すぐに溶け込めるのでは⁉と思いました。

④帰国後の住まいが未定の為、体験入学する学校と実際に帰国後通う学校が違う可能性が大きいこと

これが一番の理由だったのですが、帰国後の住まいは全くの白紙の状態です。実家のある学区域の小学校に通う、または興味のある学校のある学区域にマンションを借りる、など両方のケースを検討してみたのですが、実家の学区域内に引っ越しする可能性は極めて低いこと、マンションを借りて通学するとなると金銭面でも環境面でも厳しいものがあり、そこまでして体験入学する必要があるとは思えなかったためやめました。ちなみにマンションを借りるとしたら港区南山小学校、東町小学校、あたりを考えました。

ちなみに港区の一時帰国中の体験入学受け入れ条件は

・区内在住であること(原則住民登録要)

・日本語が理解でき、就学年齢であること

・3週間以上継続して通学すること

・就学する学校のルールを遵守すること

ということでした。そして体験入学と言う位置づけではなく正式な入学・退学であるという事です。

確かにメリットは多いけど・・・

時代が変わり、学校現場も親世代が子供だった頃と随分と変わっているように感じます。
実際に私たち親が知っている学校とは異なる部分のほうが多いのではないでしょうか。
子供のためだけではなく親が今の学校を知ることで、帰国後の不安を軽減することができるでしょう。

子供がインターや現地校に通ううちに環境に馴染んでいく姿に感心し誇らしく思う一方で
日本に帰ってからクラスで浮かないかしら・・・と不安を抱くのも確か。

体験入学をすることで日本の学校の雰囲気やルール、友達とのコミュニケーションの取り方などを
身をもって知ることができ、そのメリットは非常に大きいと思います。

一方で私自身が体験入学を検討した際に、ふとこんな疑問が頭をよぎりました。駐在員は多くの人がいつか日本に戻り、任期は多くの人が3年から5年。その限られた貴重な駐在期間、貴重な夏休み、一時帰国の時間を本帰国後の事を考えて体験入学に殆どの時間を費やすのはどうなのだろう?本当に体験入学しないと帰国後子供が苦労するのだろうか?日本の夏、暑さは厳しいけれど豊かな自然を満喫したり様々なアミューズメントを体験したりあちこち行ってみたり、海外ではできないことをいっぱいする方が良いのではないだろうか。

帰国後の学校生活は本当に気がかりではあるけれど、体験入学しなければ帰国後学校に馴染めず苦労する、体験入学したから帰国後苦労しなかった、というのは実際のところどうなのかわかりません。

お子さんの性格、年齢、一時帰国中の時間の使い方、優先順位をよくよく考えて決めたら良いのではないかと思いました。

夏はもうすぐ!皆さんの一時帰国が思い出に残るものとなりますように!

【追記】

周りの方で一時帰国中に日本の小学校へ入学した方の話を聞くと、総じて快く迎えてもらい子供も楽しんでいた、というのが殆どであまりネガティブな話は聞きませんでした。ご自身の一時帰国の滞在先の学校に気軽にご相談されると良いかもしれません!

コメント