【ちゃんと考えてる!?それともノープラン!?】気になる帰国後の学校のあれこれ

帰国後の学校選び

海外駐在員の宿命ーいつかは帰国すること

そのまま横異動で日本に帰国しない方もいらっしゃるかもしれませんが多くの駐在員は日本に帰国します。駐在中はその土地での生活を目いっぱい楽しみ、自分も様々な事に取り組んで毎日忙しく過ごしているとついつい帰国するということを頭の隅に追いやってしまいがち。でも帰任がいつなのか明確に決まっている場合を除いていつそのお達しがあるかわかりません。帰国後のことばかりを考えながら過ごす必要はありませんが、どこに住むのか子供の学校選びはどうするのかなど、全くのノープランでいるのもいざその時が来たら慌てて段取りしなくてはなりません。それも大変ですし重要な事をえいやっと勢いだけで決めて後から後悔、なんてことは避けたいものです。

ここでは帰国後の子供の学校選びについてそのポイントを帰国生という視点から考えてみました。

帰国後の学校選び、どんなことを考えて選んだら良いの?

帰国生、と一言で言っても子供それぞれに性格があり、帰国生にはこんな校風の学校が合う、だからこの学校がおすすめ!と一概には言えません。ご家族がお子さんの性格を踏まえた上でどんな学校があうのか考えておくと良いと思います。その際にポイントとなるのは下記の項目になると思います。(公立・私立両方を前提としています)

・校風

・教育方針

・カリキュラムの特色

・帰国生の在籍者数

・選考方法

・入学後の受け入れ態勢

・部活動や学校行事

・卒業生の進路

・施設設備

・通学時間

難しいことは承知ですし、私自身もできる自信はないのですがやはり一番良いのは一時帰国などを利用してお子さんと一緒に学校を訪問してみる事であると思います。私立の小学校への編入学をお考えの場合であれば学校説明会への参加や学校見学はマストであると言われますが、それもやはり子供を知る、家庭を知る、学校を知ることが学校選びの最重要ポイントであるからです。

学校見学の機会を得られたら授業や部活の様子を見たり、帰国生受入れに対する学校のスタンスを知ることもできます。お子さんが学校で学ぶ生徒の様子を見て自分もここで学びたい、と思ってくれたら帰国後の気がかりが随分軽くなりますね。

”帰国生受入れ校”と謳っている学校は他の学校となにか違うの?

編入学試験において帰国生受験を設けていたり帰国生に加点するなどの措置が取られたり、入学後取り出し授業を行ったりする学校を”帰国生受入れ校”と言います。実際にどんなことをしているのかというと、その対応は大きく分けて2パターンあります。

【適応指導】日本語・日本の勉強で遅れている部分を補う。具体的には補習授業や個別指導を行う

【特性伸長指導】語学や海外経験など、海外で身に付けてきた特性を伸ばす指導を行う。

公立では例えば目黒区の東山小学校が有名ですよね。私の周りにも駐在に来る前に通っていた、帰国後東山小学校に転入した、とよく耳にする学校です。あとは調べてみると公立でも帰国生受け入れモデル校と指定されている学校もあります。自治体HPにそうした情報が載っていますのでお住まいが決まっている、または気になっている土地がある場合にはその学区域の学校について良く調べてみて下さい。ちなみに海外子女教育振興財団の教育相談を受けた際に教えて頂いた情報ですが、都内23区において小学校の帰国児童数の割合の多い区Top3は以下のようになります。中学校も恐らくこの順位に倣う結果となると思われます。

ちなみに海外子女教育財団の教育相談についてはこちらの記事で詳しくご紹介しています。この教育相談はかなりおすすめですよ!

【意外と知られていない!?】海外子女教育振興財団の教育相談受けてきました!!
海外駐在員なら一度は聞いたことがあると思います。 海外子女教育振興財団(JOES) この組織は1971年、外務省と文部省(現 文部科学相)の許可を受け設立されました。 活動は非常に多岐にわたっています。 渡航前配偶者講座...

中学校も恐らくこの順位に倣う結果となると思われます。

1位 目黒区

2位 港区

3位 文京区

1位の目黒区に関してはやはり東山小学校が牽引しています。各学年4,5クラスあり全校生徒数は平成30年5月時点で929人。少子化で小学校在校生徒総数が過去最低を更新し続けている状況でこの生徒数は驚きです。

私立に関してですが、近年どこの学校もグローバル人材の育成にこぞって力を入れています。ですので多くの学校で帰国子女を積極的に受け入れています。帰国子女で構成するクラスがあったり様々です。帰国子女受け入れの方針については私立はHPに記載があったり公立よりも情報が手に入りやすいですし情報量も多いです。

ネット上での口コミを見るのも勿論有効なのですが、私は海外子女教育振興財団の発行する”帰国子女のための学校便覧”に目を通して、そこで気になった学校を詳しく調べるなどしています。小学校から大学まで帰国子女の為の情報が沢山載っています。この便覧にかんしては上記リンクの記事の末尾に触れていますのでよろしければご覧になってみて下さい。

また、海外子女教育振興財団のHPでも受け入れ校一覧を見ることができます。

帰国子女受入校 | 海外子女教育振興財団コーポレートサイト
帰国子女受入校 のページです。

日本の学校に通い始める前に子どもに伝えておくこと

母国に帰るとはいえ、駐在に出た時と駐在を終えて帰って来る時とでは子供は大きく成長し変化しています。帰るのだから大丈夫、と安心するのは早計と言えます。学習内容も求められる態度も学校生活の一つ一つに大きなギャップがあります。おそらく大きな戸惑いがあるのではないかと思います。

この点については私自身の体験をもとに子供のキモチについて書いています。ご参考になれば幸いです。https://saikou-kikoku.com/kikoku-kodomo/

日本人学校に通っていた場合であっても同様です。日本人学校と日本の学校とでは大きく違うんですよ。掃除や給食が無かったり授業内容も学校の雰囲気も全然違います。スクールバスでの通学、学習内容も独自の物があります。

だからといってネガティブな物言いは厳禁!

新しい生活を始める時にはいつも希望と不安がないまぜになった状態です。仲良くなった友人、思い出のつまった土地を離れる寂しさ、新生活への不安を抱えた子供に

いじめられない様に気を付けて!

海外でのことをべらべらしゃべっちゃダメ!

クラスで浮かないようにね。

という言い方をしたら新生活への希望は消え不安のみを抱えて学校に行くことになります。積極的で物おじしない子、引っ込み思案な子、感じやすいタイプ。お子さんの性格によってかける言葉も異なってきます。ご家族で子供のキモチをリラックスさせてあげられるような雰囲気を作ってあげてください!

子どもが積み上げてきた物がいかに素晴らしいか伝えてあげましょう

右も左もわからない状態、現地校であれば言葉もわからない状態から自分の力で言葉を覚え周りとコミュニケーションを図り、学校での居場所を見つけて逞しくやってきたことは本当にすごいことです。日本の学校に入って他の子ができているのに自分だけができなくても大丈夫、もっと大変な事を乗り越えてきているので心配することはありません。自分自身、周りへの理解を深めていけばよい結果につながるでしょう。

上履きに履き替える事、体育や水泳の着替え、細々したことは見学や挨拶に行った際に教えておいてあとは本人が学校で周りの子供や先生方に助けて頂いたりしながら慣れていくので大丈夫!

あなたも他の人もみんなが素晴らしい。そう伝えることが一番ではないかと感じます。

インターナショナルスクール、一条校以外の選択

帰国後インターナショナルスクールにお子さんを通わせたいと考える方も増えています。

ご存知のように多くのインターナショナルスクールは一条校ではないためインターナショナルスクールの小学校を卒業し、公立の中学校に進学することはできません。

http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/shugaku/detail/1309977.htm

一条校以外学校についてはまた次回の記事に書きたいと思いますが、一条校以外の選択をする場合には家庭の教育方針、自治体の対応など様々な面からより注意深く検証することになります。

駐在中・帰国が決まったら、家庭で意識すべきこと

いつかは帰国するという事を考えると帰国後の学習、教育の事はやはり気がかりです。

が、私自身本帰国される方向けのサイトを運営していますが帰国後の事ばかりを考えているわけではありません。やはり、今この時しかない毎日を家族で目いっぱい楽しみたいと思っています。軸足は目の前の日常に置きながら、その生活の中にどのようにして日本の学習を織り込むか日々試行錯誤しながらやっています。

駐在中はやはり現地での学校生活を子供が安心して楽しんでくれることが一番であると思います。その中で良い友人、良い影響を与えてくれるような人と多く出会って心と体を大きくして行ってほしいと願います。異なる国、異なる人種、異なる文化、こうした違いを日々感じることが寛容な心、国際感覚、自国である日本へのより深い理解いつながるのではないでしょうか。その経験があるからこそ、どこに行っても自然にその環境に溶け込んでいける人になるのではないかと感じます。

そして帰国が決まったら。急に物事がせわしなく動き始めます。

慣れ親しみ思い出のたくさん詰まった土地、友人に別れを告げなければならないのはわかっていたこととはいえとても辛いことです。一方で帰国する安心感もあり、複雑な気持ちに親も子もなると思います。とはいえ、まずは親である私たちが帰国後の生活に希望を持ち新たな生活に向け動いていきましょう!家族で日本に帰ったらこんなことやりたいね!こんな場所に行ってみたいね!など楽しみな事を見つけてみるのも良いかもしれません。子供には日本に帰国し日本の学校に通うイメージを持たせてあげられるようにするのも大切な事です。

目の前の事、その先の事、それぞれしっかり考え子供の様子を見ながらご家庭での教育方針を考えてみて下さい!

コメント