【海外駐在員の小学校受験対策】一時帰国を利用して幼児教室の体験入学に行ってきました!

帰国後の学校選び

じつはこのサイトでアクセスが最も多いのがこちらの小学校受験に関する記事なんです!

海外駐在・帰国子女の小学校受験という選択の際に考えておきたいこと
帰国後の学校選びをするにあたり ”私立か公立か”という選択肢で悩んでいる方はそれなりにいらっしゃるのではないかと思います。 ご承知の通り小学校受験というのは子供の学力・能力だけで決まるものではありません。 家庭環境・教育方...

予想外だったのでとても驚いています。けれど、小学校受験は中学校受験以降の受験とは違い、子供の学力だけではない、という事に大きな特徴があります。小学校受験は親の受験でもあるからです。加えて統計で海外在留邦人の年齢比を見てみると20歳未満、30歳代、40歳代がそれぞれ約2割前後。ちょうど学齢期にあたる子供のいる家庭が多いという事がわかります。それを考えるとアクセス数が最も多いのもわかります。

少し時間が経ってしまったのですが我が家が去年の夏休みに一時帰国をした際に幼児教室に一日体験に行った時の事をご参考までにお話させて頂こうと思います。少し長文になりますがお付き合い頂けたら幸いです。

こちらでは編入試験対策のために始めた通信作文講座について書いています

https://saikou-kikoku.com/chuzai-kikoku-hennyu/

小学校受験に興味を持った経緯

お受験⁉ムリムリ(-_-;)

私自身は小学校受験とは縁遠い子供時代でしたので、親になってからも小学校受験には全く興味がありませんでした。実際に小学校受験に興味を持ち始めたのも帰国後の学校選びについて考え始めてから。ハッキリ言って遅すぎでした・・・。二度目の駐在に出る前に住んでいた地域は幼児教室が近くにいくつかあり、お受験に強い幼稚園と言われているところもありました。そんな土地柄だったのでいわゆるお受験ルックのお母さんとお子さんの姿をよく目にしていましたが、なんだか独特だし大変そう。自分にはご縁のない世界だな、というようにしか見ていませんでした。

が、帰国後の学校選びのための情報収集をしていく中で私学についても調べていくうちにその良さを感じるようになりました。

なんだか私学も良さそうという心境に至ったのはなぜか

建学の精神、学校独自のカリキュラム、充実した設備・環境、教員の異動が少ないこと。これらは私学ならではの良さであると思います。脈々と続いてきた建学の精神は時代を超えた普遍性があり、その哲学が根底に流れる教育を受けたことは後々までその子を支えてくれるのではないかと思いました。

また、自分の周りの先輩駐妻でお子さんが小学校受験をして私学に通わせていた人が思っていたよりも多いくいることに気が付きました。その方々のお話を聞いたり実際にお子さんに会ってみたところたまたまかもしれませんがとても良い印象を受けました。具体的には

①自分の学校に誇りを持っている

②(付属校の場合)受験が無いので勉強以外の好きな事に没頭できる

③お受験対策のたまものか礼儀・マナーがしっかりしていて大人とも物おじせず話すことができる

①に関してはエリート意識ではなく”愛校心”です。もちろん公立に通う子供も自分の学校は好きであると思いますが、私学に通う子供の持つ”愛校心”はもう少し強く、自尊心と結びついたものであるように感じます。

②これは付属校に通う大きな利点の一つですよね。筆者の知人のお子さんは週4日バレエ教室に通っていました。これはもしも中学・高校受験があれば難しいことです。

③言葉遣い、所作、生活の中の一つ一つのことが小学校受験ではとても重要です。お受験教室でも徹底的に指導されます(親も同様(^^;)。そのおかげなのかは定かではありませんが皆さん受け答えがしっかりしています。

実際に小学校受験をした子供たちを見るとーお受験も良いのかもしれない、という心境に段々なってきました。

お受験対策プリント、見たことありますか?

皆さんはお受験でペーパー試験が課されることはご存知ですか?その対策のための教材をご覧になったことはありますか?

知人に見せてもらった時、これ面白い!と思いました。記憶力、推理、思考、知識、常識、季節、クイズ、なぞなぞ、多岐に渡った内容で、だからこそ大変ではあるのですが、子供も楽しく取り組めるようなものです。自分自身もわからなかったり難しく感じるような問題もあり脳の訓練になります。

お受験対策で得たものは一生物⁉

筆者が最もハードルが高く感じるのが

・自分で自分の事ができるよう必要な事が身につく習慣づけ

・日頃の生活態度、言葉遣いや物の扱いなど、全てに緊張感を持つこと

の二点です。

家事は最低限・省エネでやりたい、家ではリラックスして過ごしたい私としてはきついです。毎日少しずつこつこつ積み上げていかなければ身につかない物だからこそ大変です。

が、この時点で身に付けられたらどれも良いことばかりな気がします。そしてそれはその後も良い習慣として定着すると考えると無駄にはなりません。

そんな訳でお受験への関心が徐々に高まってきました

我が家は小学校受験のタイミングは逃してしまったのでもしするとしたら編入で入ることを目指すことになります。が、編入試験をうけるにしても面接を課される場合が多いのでお受験対策の基本を押さえておく必要はあります。

ということで夏休み、幼児教室に一日体験に行くことにしました(^▽^)/!

行ってきましたよ、体験教室!

体験教室に行く前にーお受験に向けて踏み出すのならまずは家庭の教育方針の確認から

家庭の教育方針がしっかりなければ教室の先生方も対策が取れませんし、志望校を選ぶこともできません。漠然と何となく、というのではなくしっかりと相手に言葉で理路整然と伝えられるぐらいまでしっかり考えておいてくださいね。お子さんの性格をよく考えた上でご夫婦ですり合わせをしてみて下さい。

体験教室に向けて行動開始!

教室選びに関してご参考になるような話ができず申し訳ないのですが私が今回お世話になったのは知人から教えてもらったお教室でした。一時帰国前に先方とメールでこちらの状況の説明、家庭の教育方針、日程などの打ち合わせをし、日本に帰国してから体験前に電話でご連絡しました。

体験教室に来る際の注意点として

・荷物は自分で持たせる

・自分で歩く

と言われました。自分の事は自分で、というのはお受験では基本中の基本なのですね。真夏の暑い日、駅から20分ほどかかる教室まで歩くのは大変なことでした。

電車に乗ること、自分でいつもよりも沢山歩くこと、いつもと違う事ですがあらかじめ子供にしっかり伝えておいたのが良かったのか、初めての街を歩くのが楽しかったのかはわかりませんが弱音も吐かず頑張れました。

服装は普段着で良いとの事でしたので助かりました。

これは忘れないで!

ポケットのあるお洋服にティッシュとハンカチを入れていくこと!

皆さんは普段子供にハンカチとティッシュは持たせていますか?私は鼻水が出る時だけポケットティッシュを持たせていますがそれ以外の時は持たせていません。ペーパータオルやハンドドライヤーがどこに行ってもあるので使わないのですが、きっとそういう事ではなくエチケットとして当然!なのでしょう。だから、これは忘れずに持たせましょう。

体験教室でやったこと、気づいた事のあれこれ

こんなことをやって頂きました!

・しりとり、言葉遊び、図形、などのペーパー

・パズル

・折り紙

・体操

・母親対抗紙飛行機飛ばし

スケジュールは朝10時から3時まででした。私は一日中教室で見学していたわけではなかったのでペーパー指導などはどのようにされたのか見ていません。

折り紙、体操、母親対抗戦を実際に見てやってきました。その中で気が付いたことがいくつかあります。

教室を見学して気づいた事

・先生には敬語で話す

・自分の事は自分でやる、できないことはきちんと先生に自分から伝える

・先生は基本厳しい、けれど一人一人をよく見てタイミングを見て励ましくれる、できなかったことができた時には一緒に喜んでくれる

・子供を押さえつけ型にはめるのではなく、礼儀・マナーは徹底しながらもその子の良さも伸ばそうとしてくれる

・先生方はお受験経験のあるお母さまが殆ど

・教室に通う子供達は皆楽しそうにしていて、朗らかで優しく子供らしくとっても可愛い

・お母さま方はセレブで競争心むき出し、というイメージがあったが(ごめんなさい)どの方も教室の子供たちのように朗らかで気さくで保護者同士和気あいあいと教室に参加するのを楽しんでいた

と、ざっとこのような事が印象的でした。

お受験と言うと独特のどろどろした世界を想像していた私でしたが、随分とイメージが変わりました。

子供はいやいややっているのかな、と思っていたのですがとても楽しんでいたのが特に新鮮な発見でした。子供の中にある知らないことを知りたい、できないことをできるようになりたい、という自然な気持ちと教室でやっていること、先生方の導きがマッチしているのだと思います。でなければあんなに生き生きとした子供に育つわけがないと思います。

一日でこんなに変わるの!?体験後、こんなに変化が見られました!

やはり先生は偉大!こんなに変わった!

・受け答えが「はい」になった

私やおじいちゃんおばあちゃんにまで”はい”と返事をするようになり、一同驚きでした。

・所作が丁寧になった

お絵描きをしたら色鉛筆や書いた紙はそのまま、だったのが物を一つ一つ大事に扱うようになった。ドアの開け閉めや行動全体が丁寧になった。

・「ありがとうございました」が上手に言えるようになった

今までもありがとうはちゃんと言えていましたが、より感謝の気持ちがこめられるようになりました。

・お友達に対して思いやれるようになった

お教室では初めての事ばかりでわからないことだらけだった我が子。周りのお友達が優しく教えてくれたり助けてくれていました。その影響でいつもよりも優しくなったように感じました。

と、この様に驚くほどの変化が見られました。たった一日数時間教室で指導して頂いただけでですよ!本当にびっくりしました。改めて先生はすごいものだなと実感しました。

残念なことに母の力及ばずで現在その嬉しい変化は跡形もなく消え去ってしまいましたが・・・無念です。(先生ごめんなさい)。

体験をしてみてー子供の感想・母の感想

子どもの感想

お友達の名前をしっかり覚えてきていて、この子がこんなことをしていた、この子がこんなことを教えてくれたと帰り道話してくれました。楽しかった?と聞くと、楽しかった、とのこと。

また行きたい?と聞くと、うーん、行っても良いかな!という返事でした(笑)。

母の感想

まず、たった一日で多くの良い変化が見られたことに驚きました。私自身は塾嫌いで(^^;なるべく塾は避けてきました。ですが、小学校受験に関して言えばもしも受験を決心したら教室にしっかり通おうと思います。親以外の大人と接する事、お友達からの影響、教室の持つテクニックや情報、これらは到底家庭では持ち得ません。そして、ペーパーを解くテクニック、受験のテクニックという訳でなく子供の人間性の土台作りに繋がる深い学びがあると感じました。勿論これはやり方の問題があり、一歩間違えれば家族全員が苦しむ危険性があると思います。が、自分達家族、子供本人にとり大切な事の本質とその本来の目的を見失わなければ家庭、夫婦にとっても良い影響があると思いました。

もしもお受験に興味があるけど迷っている方がいらしたら自分やお子さんに小学校受験というものがあうかあわないかを見るためだけでも、教室を体験する価値はあると思います。

細かいことだけれど、先生への手土産は必要?

これは暗黙のルールがあるわけではないと思いますが・・・

もしも個人塾であればお菓子折は持参した方が無難な気がします。大手の塾でスタッフが多いようであれば不要なのでは、と個人的に思います。

私は知人から絶対に持って行かなければいけない訳じゃないけど、何か持っていくと喜ばれると思うと教えてもらったので焼き菓子30個ほどの詰め合わせを持っていきました。

生半可な気持ちではできないーやはりハードルは高い

中途半端な気持ちでいると先生にはすぐにわかってしまいます。もしどうしようかな、とりあえず挑戦してみて受かったら良いな、という気持ちでいると中々難しいものがあります。

と言うものの正直私自身ギア全開にして受験対策をごりごりやるという心境にはまだなれません(^^;。私学の良さもお受験に関しても少しずつわかってきましたが、まだ踏み切れないでいます。我が家の次のステップとしては一時帰国の際に子供と一緒にいくつか学校見学に行ってみたいと思っています。

子どもが”ここに通いたい!そのために頑張る!”という力強い気持ちになったら母は頑張ろうと思います。もしそうでなかったら・・・・。また考えなければいけませんね。

やったことはむだにはならない

これは小学校受験に限りませんが、受験のために取り組んだことは決してむだにはなりません。その後もずっと役に立つことばかりです。

身に付けた生活習慣、季節の行事や四季を楽しむ心、目標に向けて取り組んだ経験、先生に指導して頂く中で学んだこと。全てがその子の財産になります。ですから、もしも残念な結果になっても挑戦してよかった、と実感できると思います。

海外駐在中で小学校受験をお考えの方、お読み頂きどのように感じられましたか?

ちょっと興味があるけど足を踏み入れにくい世界だしなぁ・・・とためらっていらっしゃるようでしたら、お受験教室にお問い合わせしてみることをお勧めします。気持ちが受験に傾いていらっしゃる方は一時帰国を利用して一度幼児教室の体験クラスをとってみたらいかがでしょうか?子供の知らなかった一面を見られたり、子供の成長を実感できたり、新たな発見がきっとありますよ!

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