全9週間の英語コースも残すところあと一週間+最終試験となりました。
長かったような短かったような。
ちょっとこの辺りでコース期間を通して感じたことなどを振り返ってみたいと思います。
コース期間を通しての自分の変化
コース開始直後から一か月
・緊張の連続!
毎週評価やレビューを見るの、新しい課題を見るのに大層緊張していました。
精魂込めて仕上げたエッセーはちゃんと評価されているか。
今週の課題は自分のこなせる範囲内なのか。
そんな感じで最初の一か月ほどは小心者故常に緊張している感じでした。
・英語力+訓練不足
恥ずかしながら自己紹介文を3~4センテンス書くという課題ですら四苦八苦しました。
原因としては英語で文章やエッセーを書くという訓練をしていないが故、言い回しや表現をどのようにすれば良いのか、自分の考えをどう限られたセンテンスに落とし込めば良いのか悪戦苦闘しました。
例えば、このような課題がありました。
・リストの中から一つ選んだ小説を3センテンスでサマライズし自分の考えを述べよ。
要約も制限が無ければそう難しくはないのですが、3センテンスという制限が付くと途端に何度が上がります。このエッセンスも外せないし、これも説明しないと繋がらない。けどこれでは3センテンスにおさまらない。
となるとやはり文章の構造と表現の仕方でカバーする必要があるのですが、英語力が不足している為それも難しい・・・といった具合です。
締め切りは毎週やってきます。コース開始前にもっと下準備をすべきだったと後悔しました。なぜならコースが始まってしまうと課題だけで結構時間を取られるのでその他の勉強、例えば文法の復習などをする気力が残らないのです。
英語コース中盤
・余裕が出てきた!
課題のパターンがわかってきて毎週新しい課題をチェックするのもさほど緊張しなくなりました。
また、どの課題から取り組めば良いのか自分のやりやすいパターンを見つけたので締め切りまでの一週間の時間の使い方がわかってきました。
・英語の文章構成のこつも何となくわかってきた
試行錯誤を繰り返し色々調べながら文章を書いていくうちにどうすれば冗長な内容にならず理路整然とコンパクトにまとめられるかがわかってきました。
課題を仕上げるスピードが随分上がりました。
その代わり読む量が増えてきたので読書に時間が少しかかるようになりました。
そして現在
4000字程のエッセーを論文スタイルに則って仕上げるという作業を行いました。
これがとても役に立ちました。
自分のアイディアを参考資料を用いながら説得力のある内容にしあげる。
エッセーの構成、引用ルール、英語の語彙+言い回し、今までの課題でやってきたことの集大成といった感じです。
でも、課題も残っています。
論文構成のルールをきちんと理解して定着できていないという事と、未だ英語力が不十分であるということです。
前者はこれから更に数をこなしていけばクリアできると思いますが、後者の英語力という意味ではどうしても自分のクセのようなものがあり、言い回しなどがワンパターンになってしまって、他の学生の文章と比べると私ヘタクソだな~と感じてしまいます。
本コース開始を前にして非常に不安が残ります。
経験してわかった大切な事
他人から評価されるということとその受け止め方
私は随分と主婦歴が長くなってしまい、誰かから評価されるということがありませんでした。
ですから、コースのインストラクターや他の学生から自分の課題を評価されるという事がとても新鮮でした。もちろん耳障りの良い評価ばかりではなく様々な指摘を受けますが、勉強していると評価・フィードバックがいかに自分にとって重要であるかがわかります。客観的な評価や指摘が無い限り現状から抜け出すことはできないからです。
評価されるという緊張感を久しぶりに味わい身の引き締まる思いがしました。
同時に、いつの間にか自分は家族の中でボスのようになってしまっていたのでは・・・と思い至りました。
自分以外の家族は外で他者からの評価の中生きているのに自分だけはそういうものとは無縁で誰かから評価されることもない、という環境でいつの間にか横柄になっていた部分があったと反省しました。
課題で頭を抱えている自分をいつもそっと応援してくれる夫に心から感謝です。
評価に対する考え方に大きな変化が
現役の学生の時は良い評価をもらう事を目的として勉強していました。ですから良い点を取るための勉強をしていました。そして、評価をもらったらそこで終わり!だったのです。
けれど今は良い評価をもらう、ということは目的となっていません。
もちろん評価は自分の課題の出来が人からどう受け止められたのかを示すものなのでとても重要であると考えています。
でも目的はあくまでも課題に対して自分のベストを尽くすこと、そして自分の能力を向上させること。
そして、インストラクターに対しては先生だから敬う、評価をする人だから言う事を聞いておかないと、という意識はもっていません。
インストラクターはあくまでも自分の学習をサポートしてくれる存在でそれ以上ではないという考えを持っています。私は評価に対する抗議もしましたし(却下されましたが)、自分が既にやったものが無駄になってしまうような新しい課題が課された時には免除も要求しました(それは許可されました)。
言い方などは勿論注意を払い、相手に敬意を表しながら自分の要求は何か、どうしたいのかとその理由を明確に伝えるようにしました。自分が大学生の頃には絶対にそんなことしませんでした。先生や評価と言うものに対する考えが今と全然違ったからです。
この様に考え方が昔と大きく変化したのは、駐在に出てみて自分の状況を伝えてリクエストしていかないと状況は変わらないけれどちゃんと伝えれば応えてくれる人がいるという経験をしてきたこと。そして他の人と比べる必要が無いからだと思います。
他の人と比べるとなるとどうしても評価する人(ここではインストラクター)に対して過度に気を遣ったり何かリクエストするにしても躊躇してしまうもの。でも、良い評価を目的としていないし受験や就活などの椅子取りゲームをしているわけではなく自分の知識を深めるためにやっているので他者と比べるという意識が全くありません。プラス、単純に年を取って図太くなったのか・・・
そう考えると様々な人生経験が役に立っているのだなと思います。
反省
コース開始後一か月ほど、課題や評価に対して色々と神経質になっていました。
ですからそれが原因でイライラしてしまったり、他の事がおろそかになってしまっていました。
自分のために自分で決めて始めたことなのにそれではいけない、と反省し、それからは日中はなるべく課題をやらない様にしたり、休日は家族と思い切り遊ぶようにしたり、余裕がある時には友人との時間をもったりとバランスをとるよう心掛けました。
今では切り替えがとてもうまくできるようになりました。
もしやってみたいなと思っている方がいたら
ぜひ挑戦してみてもらいたいな、と思います。
ムリだ、と思って辞めるのでも構わないと思います。なぜなら、始めるまでの過程や中断に至るまでの過程はその後に必ず役に立つからです。
英語力に関して
これは他の生徒を見てみてもレベルは本当に様々です。
私のように海外大学に必要な英語力に足りていなくても、オンラインなので自分のペースで課題をこなしていくことができますし、やればやっただけ力が付きます。
また、英語コースを受ける必要が無いようなスコアを持っていてしばらく英語から遠ざかっている、英語で論文を書いた事がないというような人にも、もし時間に余裕があれお勧めしたいと思います。
勿論時間を取られるので受けない方が楽に違いないのですが、引用ルールなど様々な事を勉強することができるので(とても低コストで)、お勧めです。
今の心境
まだ始まったばかりですしどうなるかはわかりませんが、始めてみて良かったと思っています。
正直、将来のキャリアビジョンが明確にあるわけではありません。でも、まず自分にしっかりと力をつけていくことでこれからの道を拓いていきたいと思っています。
時間の確保、他の諸々の事とのバランスのとり方はこの先さらに大変になっていくでしょうし英語力も思考力も未だに不安だらけですが前に進んでいきたいと思っています。
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