【レインボールーム】発明者が教えてくれるものー家族一丸となって起業⁉

子供のための教養

先日rainbow loomの発明者であるCheong Choon Ng氏の生い立ちからレインボールームが発売されるまでの軌跡をご紹介しました。

この記事ではその足跡を辿ってみて筆者が印象的だったことを書いてみたいと思います。

発明者の生い立ち

氏の生い立ちについて以前の記事で書いた以上の事はわかりません。

少しの情報を最大限に拡大解釈すると、マレーシアの田園地帯ののどかな環境で物質的には豊かでない中、身の回りにあるもので工夫しながら遊ぶという少年時代を過ごしたのだと思います。想像力、創造力、手先を動かす、この3つが大いに育まれたのではないでしょうか?

当然現在の多くの子供たちのように習い事などしていなかったでしょう。

もし自分の子供が氏のように手先を動かすのが好きで夢中になって毎日何かを造っていたら

ー”クラフト教室でも通わせてみようかな”

ー”もっと何か道具を買い与えてみようかな”

と、何かをしてあげたりさせてみたくてうずうずしてしまいそうです(^^;)

こうした親からの(余計な)介入が無かった分自分で考えながら好きなようにできたことが良かったのだろうと思います。

将来エンジニアになりたい、という希望もこの頃から目覚めていたのかもしれません。

アメリカへの大学進学

ブミプトラ政策

恐らく、マレーシアのブミプトラ政策(マレー民族優遇政策)が無ければ氏はマレーシアの大学に進学していたのではないかと思います。

マレーシア国内においてマレー人、中国人、インド人間の民族感情を刺激するこうした政策が今なお残っていること。発明者がそうであったように、現在もこの政策により実力があっても希望通りの進学がかなわない人もいるということ。発端はイギリスの植民地化に置かれていた時代にイギリスが中国人とインド人を連れてきたこと。他国の勝手な行いに今なお国が翻弄されていること。様々な事を考えさせられました。

日本も移民受け入れ門戸を拡大していますがこういう例をとって見ても移民政策というのは非常に難しい問題だと感じます。

強い意志と思い切りの良さ

アメリカでの大学進学を決断した氏でしたが、アメリカに渡った際には殆ど英語ができなかったようです。

留学するのならまずはある程度英語ができるようになってから・・・と考えそうなものですがそうした不安があってもなおエンジニアになるために学んで学位をとるという強い意志があったのだろうと思います。

やはり何かを志すという気持ちは人間を強くしてくれますね。

子供もビジネス推進の重要な要員!!

これが筆者の最も驚き感銘を受けた点です。

商品のヒントを子供が遊んでいるものから得た、という事があるとはいえ営業回りに子供を連れて行ったり、子供にYouTubeに載せる画像を作成してもらったり。まさに家族が一丸となってこのrainbow loomを世に送り出し大ヒットを成し遂げました。

筆者の感覚だったら

”お父さんもお母さんも大事なお仕事をいているから子供はあっちに行っていなさい”

と、子供は蚊帳の外に置こうとしていたと思います。

営業に行って門前払いをくらう姿を子供に見られたらどうでしょう?

大事な大事な財産を投げうって投資した商品が売れないかもしれない。こうした不安な気持ち、相手にされない無様な姿。子供には見せたくない!と思いませんか?

恐らく氏が開発したrainbow loomをだれよりも上手に使いこなすのが2人の娘たちだったのでしょう。営業先で実演させたり、ワークショップで子供たちの見本になったり、動画で手ほどきすることで購入者のハードルを下げて好奇心を刺激したり。

自分よりも適しているから、ということで子供にもビジネスの一員としての役割を担ってもらうというのはとても理にかなっています。

筆者には無い発想でとてもとても勉強になりました。

日々の子育ての中でも

”子供を蚊帳の外に置くのではなく一要員として意見を求め一緒に行動する”

こうした姿勢を持っていようと心掛けています。

自分の子育てを見直すきっかけに

偶然知ることとなったこのrainbow loom発明秘話でしたが、筆者にとって非常に意味深いものとなりました。

子供の才能を見出し伸ばす

好きな事、夢中になれることを探すため様々な体験をさせる

これは親の役目だと思っていました。特に、一緒に過ごす時間の長い母である自分の務めであると。

けれど本当にそうなのだろうか・・・?という疑問がこのエピソードを知ってから自分自身の中で渦巻いています。

ー親が先回りしすぎてしまって逆に子供自身が自分のやりたいことを見失ってはいないだろうか?

ー大人から見たらしょうもない、と思うようなことでも子供にとっては非常に意味のあることで習い事で忙しくするよりも余程有意義なのでは?

ーあれこれ体験させなくても、好きなことややりたいことは日々の中で子供が自分で見出していくのではないだろうか?

ー何かを”やらせる”よりも子供を認めて子供の意見に耳を傾けて励ますような声掛けをするだけで十分なのではないか?

など、色々な事を考えさせられました。

氏の子供を蚊帳の外に置かずに巻き込む!という姿勢は日々の中で取り入れています。

そうすると自分も楽しいです。子供も認められていると実感でき少し誇らしい気持ちになるかもしれません。

親としても一人の人間としても非常に多くの気づきをもらったこのエピソード。

皆さんはどのように感じましたか?

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