以前にこちらの記事にてご紹介しました作文講座について。
小学校編入対策は近頃全く気が抜けてしまっているのですが・・・
この作文講座は続けています。5月から始め、毎月2回で現在全6回を終えました。
先生からフィードバックを頂くの中で印象的だったこと、私たちも日々取り入れていけるポイントをご紹介したいと思います
作文講座の添削から見つけた評価の3つのポイント!
褒める、だけじゃなくびっくり驚く!
褒めて伸ばす、というのは良く言われていることですよね。いや、褒めるんじゃなくて認めるのが良い、ともよく聞きます。私はポジティブな反応なら褒める、認めるを臨機応変で良いと思うのですが、作文指導の先生はそれだけじゃなく、驚いてくれるんです!!
○○さんはこんなことができるのですね。先生はびっくりしてしまいました。
こんなこともできるのですか?すごいですね!
と講評に書いて下さいます。
先生からのこうした反応を見て子供も得意げです。自分がやったことをすごいと驚いてくれた、というのがとても嬉しいようです。
作文の向こうにいる子供を見ている!
作文の書き方を学んでいるので、私は作文の出来に注意がいっていました。
全体の構成はどうか、表現は豊かか、比喩を使っているか、自分の経験や考えを書けているか。
こうしたことにとらわれがちでした。
けれど、先生は作文に書かれていることを通して子供の事を見て下さっているのだなと感じます。
作文の課題は子供の経験に基づいて書けるようなものに設定されています。季節の行事の思い出や大きくなったらなりたいもの、などなど。
こんな風に感じたのですね。○○さんは気持ちが優しいのですね。
○○さんが嬉しかった様子がわかり先生も嬉しくなりました。
といったように、子供の気持ちを理解し、寄り添うようなコメントを下さいます。
また、前はできなかったことができるようになっているということもみて下さいます。
例えば前回は漢字を使っていなかったのに今回は使っている、といったように作文の中で前にできなかったことができるようになったといったことを書いている時には講評でそのことについても触れて下さいます。
前回は使っていなかった漢字を書いていますね。頑張りましたね。
といった調子です。
子供が書いた作文は直さない!
句読点や誤字脱字と言ったものはもちろん直されます。けれど、赤線で訂正をいれたりアイディアを変えてしまうような添削は行いません。我が子の書いた作文は結構・・・・・おやっ、、と思うような物もあります。でも、決して否定的な事は言いません。もっとこうした方がいい、という言い方もされません。
ではどうするか。
同じテーマで子供の書いたものに則して新たな作文を書いてヒントを示す。
といったやり方で指導して下さいます。
ここはこう書いた方が良いよ、といった言い方をされるよりもこういう書き方もあるんだよ、と言われた方が素直に聞けると思います。
家庭でも参考にできることばかり
以上の3つのポイント、自分が日々子供と接する中で参考になることばかりだと思います。
褒めたりするだけではなく、びっくりする。子供が何かを話してくれた時にはしっかりと反応する。それがきっと励みになりより良い行いをするようになるのではないかと思います。
子供ができなかったことができた時、人に優しくできた時には声をかけてあげると、見ていてくれているんだと満たされた気持ちになるのではないでしょうか。大人もそうですよね、いつもありがとう、と言われると嬉しい。次もやろう、という気持ちになる。そういったポイントを見逃さない様にしたいものです。
そして手直しない、というのは非常に重要なアプローチだと思います。子育て、教育は指導だ、とつい考えてしまいがちなのですが、本当は一人一人のゴールに至るための梯子をかけてあげる事なのではないかと思います。そうじゃないよ、こうだよ!という指導では子供は否定された気がしてしまいます。お手本は示すけれど本人のことは否定しない。これは大事にしたいマイルールとなっています。
これからの展望
最初の方こそ気軽に取り組んでくれていましたが、徐々に面倒に感じるようになったのか積極的に取り組まなくなってしまいました。
何事もそうなのですが、やる気を継続させるのは本当に難しいことだと感じます。
教室に通い先生やお友達に囲まれて学習するのと、家で自分だけでやるのとは大きく違いますよね。
加えて、学習する理由や目標を本人が納得していないというのも大きな原因だと思います。
”日本に帰ってから困らない様にやっておこうね”、というのは子供にとって理由になり得ません。
”自分の気持ちを言葉にして人に伝えるのってとても大切だし楽しいことなんだよ”、と言っているのですがこれもぴんときていないようです。
学習は楽しみを感じていなければ習得に繋がりにくい、という脳科学のデータがあります。
ですから、子供がやりたがっていないことをやらせるのは無意味であるとわかっていつつ、でもやってほしい、やらなくて大丈夫なのか、という気持ちがあり、これは私自身が抱くジレンマです。そんなことを感じながら続けています。少しでも表現することが楽しい、と思えるように作文だけではなく日々の生活の中で子供の声に耳を傾けていきたいと思います。
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