みなさんはAmerican Girlというお人形を知っていますか?
人形本体は勿論なのですが商品展開がかなり幅広く、またそれぞれの人形にしっかりとキャラクターが設定されており人形に紐づけた本やDVDなどもあります。それもそのはずでAmerican Girlは本から始まっているそうです。アメリカでは大変ポピュラーで人形が3秒に一体売れているとか⁉
私がこのAmerican Girlと出会ったのは近くの図書館でAmerican GirlのDVDを借りたことがきっかけでした。
1930年代が舞台。大恐慌の真只中ですね。身の回りで起きる事件に首を突っ込むこと、文章を書くことが大好きな好奇心が旺盛で勇気のある女の子が主人公。裕福な家庭でしたが父親が大恐慌のあおりをうけ職を失い、家を失う危機に面します。同時に身の回りで不可解な窃盗事件が起きたり・・・という波乱に満ちたストーリーです。
このDVDが結構面白かったのです。
よくよく見てみると人形の元となっている本やDVDだけではなく、様々な本を出版しています。
tweens(8歳から12歳の子供)を対象とした本、友達付き合い、親子関係、体の変化やお金についてまで、内容は多岐に渡っています。
これがどれもよくできているのです。絵が多く内容もコンパクトによくまとまっているので楽しくさらっと読めちゃいます。一度10歳のお嬢さんに”The Care & Keeping of YOU”という女の子の心と体の成長と変化についての本をプレゼントしたところ、お母さまにもご本人にも大変喜んで頂けました。
そしてこの記事でご紹介したいのはこちらの本です!
お子さんにどのようにインターネットと向き合わせたら良いか悩んでいる親御さんは多いと思います。私もそのうちの一人です。
テクノロジーの進化の恩恵を最大限生かし世界と可能性を広げてほしいと願う一方、子どもに対し事件の当事者とならないための安全な使い方や自己管理の徹底といったデジタルスキルの教育は世界的に大きな課題となっています。今”DQ Institute”が掲げるデジタルリテラシーの国際基準についての記事を準備中なので具体的な課題と対策はそこでさらに詳しく述べる予定でいます。
この本はそういったデジタルスキルについて親子で楽しく学べるような内容となっていてかなりお勧めです!
フットプリントなどのネットの特質、ネットを利用する上での注意点、守るべきルール、適正なスクリーンタイム、など伝えておきたいことは沢山ありますよね。
けれど、口で言い聞かせても子供には理解することは初めの方は中々難しいと思います。そして伝えるのも難しいですよね。
子供にネットを使わせるにあたり事前にルールをしっかり設定しておきましょう
というのはよく言われることですね。
でも、実際にどんなルールを設定したら良いのか迷いませんか?この本には”Digital World Contract”というものが書かれておりどのような約束事を設けたら良いか提案してくれています。
また、online bullying や友達同士のdigital dramaに遭遇したらどうしたら良いか、real と virtualのバランスのとり方、などについてもアドバイスが書かれています。
この本は全てカラー、全ページにイラストが入っていて、途中クイズもあり読んでいて飽きません。
私が今記事を書き進めている国際基準のデジタルスキルの内容もしっかり組み込まれています。
そして、この本の何が良いか!
ネット、テクノロジーを活用することをポジティブにとらえている事!!
もうネットは排除できませんし排除すべき物でもありません。教育においてもネットの進化が教育の可能性を広げています。できることは無限です。こうしたテクノロジーをどれだけ駆使できるかということこそが最大のテーマになると私は考えています。
Digital Worldの可能性は無限だよ、でもこんな危険もあるから自分も他の人も安全に気持ちよく使えるようにこういうことを気をつけようね
この本は終始こうしたスタンスです。そこが非常に良いなと感じました。
ネットをそろそろ使わせたい、使う必要がある年ごろの女の子をお持ちの方にはお勧めです!
(日本ですとアマゾンや楽天では無さそうです。入手ができないようであれば申し訳ありません)
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